5/4(土)に「原画収蔵記念 村上もとか展」の開催を記念し、村上もとか先生をお招きしてトークイベント&サイン会を開催いたしました。
その様子をフォトレポートいたします!
まずは、ご自身の原稿が当館に収蔵されたことについてお話いただきました。
「自分も半分デジタルの形をとっているので、その分は美術館には収蔵されていないが、アナログは大変。本当に線の1本1本、1コマ1コマを埋めていかなければならない。そこに漫画家の時間が染みこんでいっている。他の先生方の原画収蔵枚数の数字も改めて見るとすごい。同じ漫画家として迫力を感じる。」

49歳のときには、テレビドラマにもなった「JIN-仁-」の連載を開始。幕末の医療に興味を持ち、特に吉原の女性たちの平均寿命の短さに注目して、こういう世界を救うことはできないか、救うにはどうしたらいいんだろう、という考えから始まった作品だそうです。

村上先生のお気に入りのシーンがこちら。「主人公が神田川に身を投げようとしたが、周りに無数の蛍が舞っている。無数の魂が問いかけているようだ」という場面。これは「JIN-仁-」で最初に描いた見開きとのことです。
村上先生は現在「侠医冬馬」を連載中。また今後の新しい作品への構想についてお話いただきました。
「僕は最初から意識しているわけではないが、自分の好きなものや興味のあるものを描こうと思っているため、ほとんど原作ものは描いたことがない。だから自分の中で興味をもって出てくるものを描く。それが自分にとって面白いこと。ジャンルは問わないが、例えば、国境そのものが時代と時代の境目だったり、あるいは地域的に見て端からみた中央だったり…そういうようなものにすごく惹かれているんだなとだんだん気づいてきた。」
最後に、参加者から寄せらせた質問にお答えいただき、トークイベントは終了。その後サイン会が行われました。

サイン会では、この日限定のイラスト入り色紙にサインを描いてもらいました。

サイン中も、先生は終始にこやかに参加者とお話しされていました。
村上もとか先生ありがとうございました!
イベントにご参加いただいた皆様も、ありがとうございました!
今後も皆様に楽しんでいただけるようなイベントを企画してまいります。
イベント情報については、HPやSNS等で随時告知していきますので、是非チェックしてください!